車のバンパー周り・ピラー・ドアミラーベースなどに使われている黒い樹脂パーツが、いつの間にか白っぽくくすんでしまった経験はありませんか。これが「白化」と呼ばれる現象です。この記事では未塗装樹脂パーツとは何か・なぜ白化するのかを解説したうえで、ペルシードの未塗装樹脂専用ガラスコーティング(PCD-25)の使い方と効果を詳しく説明します。
未塗装樹脂パーツとは
車のボディはほとんどの部分が塗装されていますが、一部のパーツは塗装を施さずに樹脂素材そのままの状態で使われています。これが「未塗装樹脂パーツ」です。一般的に黒またはダークグレーの色をしており、プラスチックの質感がそのまま見えるのが特徴です。外装以外でもエンジンルームなどでプラスチックのカバーが多く使われています。プラスチックのことを合成樹脂という意味で一般的に樹脂パーツと呼んでいます。
未塗装樹脂パーツが使われる主な理由
- コスト削減:塗装工程を省くことで製造コストを抑えられる
- 軽量化:塗料の重量がなく、わずかに軽くなる
- 傷が目立ちにくい:バンパー下部など傷つきやすい箇所に採用されやすい。塗装面は傷が目立つが、未塗装樹脂は傷が比較的目立ちにくい
- デザイン上の差別化:塗装ボディとの質感の違いをデザインとして活用する車種もある
未塗装樹脂パーツが使われている主な箇所
| 部位 | 場所の説明 |
|---|---|
| フロント・リアバンパーアンダー | バンパー下部の黒い部分。最も白化が目立ちやすい |
| フェンダーアーチモール | タイヤハウス周辺の黒いモール。泥・砂で汚れやすく劣化も早い |
| カウルトップ | ボンネットとフロントガラスの間。ワイパーの下にある黒いパネル |
| ドアミラーカバー・ベース | ミラーの取り付け部分。日光・風雨にさらされ続ける |
| フロントグリル(一部) | メッキ加工なしの黒いグリル枠 |
| エンジンルーム | エンジンのヘッドカバーなど |
主な素材
未塗装樹脂パーツに使われる主な素材はポリプロピレン(PP)・ABS樹脂・TPO(熱可塑性オレフィン)です。これらはすべて塗料が密着しにくい素材のため、専用の下処理なしに一般塗料を吹き付けても剥がれてしまいます。
なぜ白化するのか
未塗装樹脂パーツが白化する原因は大きく2つあります。
① 添加剤(カーボンブラック等)の流出
未塗装樹脂パーツの黒色は、素材に配合されたカーボンブラックなどの添加剤によるものです。紫外線・熱・雨水にさらされ続けることで、これらの添加剤が表面から流出・分解し、黒色が失われていきます。
② 樹脂表面の酸化・劣化
紫外線(UV)が樹脂の分子結合を破壊し、表面が細かくザラついた状態になります。表面が滑らかなときは光を均一に反射して黒く見えますが、ザラついた面は光をあらゆる方向に乱反射するため、白っぽく・くすんで見えます。これは実際に色が抜けているのではなく、表面の質感が変わることで起きる光学的な現象でもあります。
白化を早める条件
- 屋外駐車(特に南向き・西向きの直射日光が当たる環境)
- 洗車時にシリコーン系艶出し剤を使い続けた後に洗い流される繰り返し
- 新車時からケアをしていない
- 高温多湿の環境
シリコーン系ケア剤との違い
クレポリメイトDXやラバープロテクタントなどのシリコーン系製品も未塗装樹脂の艶出しに使えますが、ガラスコーティングとは性質が異なります。
| シリコーン系ケア剤 | ガラスコーティング(本製品) | |
|---|---|---|
| 効果の仕組み | シリコーンオイルが表面を覆い艶を出す | ガラス成分の硬い被膜を形成する |
| 耐久性 | 1〜3ヶ月程度(洗車で落ちやすい) | 約1年(強固な被膜で落ちにくい) |
| 撥水性 | あり(比較的弱め) | 優れた撥水効果 |
| 汚れの付着 | ベタつきでホコリを吸いやすい | 被膜が硬いため汚れが付きにくい |
| 施工の手軽さ | ◎ すぐ使える | ○ 下地処理が必要だが年1回でOK |
| コスト | 低い | やや高い |
日常のちょっとしたケアにはシリコーン系、しっかり長持ちさせたい・洗車のたびにケアする手間を省きたい場合はガラスコーティングが適しています。

ペルシード 未塗装樹脂専用ガラスコーティング(PCD-25)とは
ペルシードは日本のカーケアブランドで、ガラスコーティング製品に強みを持つメーカーです。PCD-25はその未塗装樹脂パーツ専用コーティング剤で、未塗装樹脂パーツに深みのある黒ツヤと優れた撥水効果を与える専用設計のガラスコーティングです。白化した未塗装樹脂だけでなく、新車に施工することにより美しい状態を長期間維持できます。
製品仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品番 | PCD-25 |
| 内容量 | 20ml |
| 耐久性 | 約1年 |
| 付属品 | コーティング専用スポンジ・ならし拭き用不織布×2・中栓(穴開き) |
| 施工対象箇所 | カウルトップ・ピラー・フロントバンパーアンダー・リアバンパーアンダー・フェンダーモール・サイドモール |
| 価格帯 | 1,200〜1,600円前後 |
3つの主な特徴
- 深みのある黒ツヤ:ガラスコーティング特有の深みのある黒いツヤを実現します。白化した樹脂に施工すると表面の凹凸を被膜が埋めて光を均一に反射するようになり、新品に近い黒ツヤが戻ります。
- 1年耐久:専用設計のガラスコーティングにより形成された強固な被膜は、酸化や劣化しづらく、今までの保護艶出し剤のように洗車で落ちたり、汚れが付きやすくなることはありません。効果は約1年と高耐久を実現しました。
- 優れた撥水効果:優れた撥水効果で、水玉が滑るように流れます。雨水・泥水が流れやすくなり、汚れの付着を抑えます。
正しい使い方・手順
施工前の準備
- 気温5℃以上・直射日光が当たらない場所・ボディが冷えた状態で作業する
- 雨天・高湿度の環境では施工しない
- ゴム手袋を着用する(コーティング剤が手につくと取れにくい)
STEP 1:洗車して汚れを落とす
まず施工箇所を洗車して砂・泥・ホコリ・油分を落とします。汚れが残った状態で施工すると被膜が均一に形成されず、仕上がりにムラが出ます。洗車後は水分をしっかり拭き取り完全に乾燥させてください。
STEP 2:脱脂する
シリコーンオフや脱脂クリーナーで施工面を脱脂します。特にシリコーン系の艶出し剤を以前に使っていた場合は、シリコーン成分が残っているとコーティングが密着しないため、必ず脱脂してください。
STEP 3:付属スポンジに適量を取る
中栓(穴開き)をセットした状態でボトルを逆さにして、付属の専用スポンジに適量を染み込ませます。20mlと少量のため塗りすぎに注意してください。少量でよく伸びるため、最初は少なめに取って足りなければ追加するほうが効率的です。
STEP 4:施工面に薄く均一に塗り込む
スポンジで施工面に薄く均一に塗り広げます。縦横交互にスポンジを動かして塗り残しがないようにします。一度に厚塗りするのではなく、薄く伸ばすことが均一な被膜形成のポイントです。
施工箇所ごとに作業してください(フロントバンパーを塗ったら拭き取り、次にサイドモール…という順番)。広い面積を一度に作業すると乾燥が進んでムラになります。
STEP 5:付属不織布でならし拭きする
塗布後、付属のならし拭き用不織布で余分な液を拭き取りながら均一に伸ばします。力を入れず、軽く撫でるように拭くことでムラなく仕上がります。ステッチ・凹み・エンブレム周辺はコーティング剤が溜まりやすいため念入りに拭き取ってください。
STEP 6:完全硬化まで触れない
施工後は被膜が完全に硬化するまで雨・水・触れることを避けてください。目安は施工後12時間以上(完全硬化は24時間程度)です。施工当日に雨が降る予報がある場合は施工を避けてください。
施工上の注意点
- 塗装面への付着に注意:隣接する塗装ボディ面に付着すると白いシミ・ムラになる可能性がある。必ずマスキングテープでマスキングし、はみ出したらすぐに拭き取る
- ガラス面に付着しない:油膜になり視界不良の原因になる
- 白化が激しい場合は下地処理が必要:白化が深刻な場合、コーティング前にコンパウンドや専用クリーナーで樹脂表面を整えると仕上がりがよくなる
- 施工前のシリコーン系製品の除去:以前にシリコーン系製品を使っていた場合は脱脂を念入りに行う
- 重ね塗りは効果的:初回施工から1〜2週間後に重ね塗りすると被膜の密度が増して耐久性が向上する
こんな場合は効果が限定的
- 白化が素材の深部まで進んでいる場合:表面だけのコーティングでは改善しにくい。ヒートガンで加熱して添加剤を表面に引き出す方法との組み合わせが効果的なケースもある
- クラック(ひび割れ)が入っている樹脂:劣化が進みすぎた樹脂はコーティングで見た目を改善するのは難しい。パーツ交換を検討する
- 汚れが残ったまま施工した場合:脱脂・洗浄が不十分だとムラ・剥がれの原因になる
新車への予防施工がおすすめ
白化してから対処するよりも、新車時または購入直後に施工する予防的な使い方が最も効果的です。新品の樹脂パーツにガラスコーティングを施工しておくことで、添加剤の流出・紫外線ダメージを長期間抑えられます。新車のうちに施工し、年1回のメンテナンスとして再施工するサイクルが理想的です。
まとめ
未塗装樹脂パーツの白化は、添加剤の流出と紫外線による表面劣化が原因です。一度白化してしまっても、表面の劣化が浅ければコーティングで黒ツヤを取り戻せます。
ペルシードPCD-25はシリコーン系の艶出し剤とは異なり、専用設計のガラスコーティングにより形成された強固な被膜は酸化や劣化しづらく、約1年の耐久性を実現しています。施工の手順を守り、脱脂・養生をしっかり行うことで、バンパーやモールの黒ツヤを長期間維持できます。新車・中古車を問わず、早めの施工が白化予防の最善策です。