本革シートは高級感があるものの、天然素材のため定期的なケアをしないと乾燥・ひび割れ・色あせが進みます。「本革シートは拭くだけでいい」と思っていると、数年後に取り返しのつかない劣化につながることがあります。シュアラスターの「レザーケアローション」は、化粧品にも使われる保湿成分を配合した本革専用のクリーナー兼保護艶出し剤で、みんカラのパーツオブザイヤーで長年1位・殿堂入りを受賞している定番製品です。この記事では効果・使い方・使える革の種類と使えない革の種類を詳しく解説します。
シュアラスター レザーケアローションとは
シュアラスター(SurLuster)は1954年創業の日本の老舗カーケアブランドで、ワックス・コーティング・クリーナーなど幅広い製品を展開しています。レザーケアローションはその内装ケアラインナップの中心的な製品で、本革シートのケアに特化して開発されています。
製品仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 液性 | 中性 |
| 主な配合成分 | 化粧品用保湿成分・クリーニング成分 |
| 付属品 | 専用クロス |
| 使用回数目安 | 1本で約16脚分(シート1脚あたり) |
| 香り | ほぼ無臭 |
| 価格帯 | 1,200〜1,800円前後 |
4つの主な効果
① 保湿・ひび割れ防止
化粧品に使用されている保湿成分を配合しており、皮革に潤いを与えてしっとりとした風合いに仕上げ、ひび割れ等の劣化を防ぎます。本革は天然素材のため、保湿ケアを怠ると表面が乾燥してカサカサになり、最終的にはひび割れが生じます。特に乾燥する冬場・エアコンを多用する夏場はケアの頻度を上げることが推奨されます。
② 汚れ落とし(クリーニング効果)
皮革表面に付着した皮脂・手垢・ホコリなどの汚れをしっかり落とします。乳液状の液剤が革の繊維の細部まで浸透し、こびりついた汚れも効果的に除去します。汚れた部分を軽く重点的に拭いても革への影響が少ない点が使いやすさのポイントです。
③ 艶出し・保護
施工後は革本来の自然な艶が甦り、上品な光沢が出ます。シリコーンを使用していないためツルツル滑らず、座り心地や手触りが変わらないのが特徴です。シリコーン系製品特有のギラつきが出ないため、上質な本革シートの質感を損なわず仕上がります。
④ 劣化・色あせの進行を抑える
保護成分が革表面に膜を形成し、紫外線・乾燥・摩擦による色あせや劣化の進行を抑えます。定期的にケアを続けることで、本革シートの美しさを長く維持できます。

使える革・使えない革の種類
使える革
- 一般的な顔料仕上げの本革(乗用車の本革シートの多くがこれに該当)
- 合成皮革(合皮):使用可能だが、革に潤いを与えるという意味では本革への効果のほうが高い
- パンチングレザー:対応しているが、穴に液剤が残らないよう拭き上げを丁寧に行う必要がある
使えない革の種類
- スエード・ベロア:毛足のある起毛素材は質感が変わる
- アニリン染め・セミアニリン染め:染料が表面に出ているタイプで、色落ち・ムラになりやすい
- エナメル革:光沢コーティングが曇る可能性がある
- は虫類革(クロコダイル・パイソンなど):素材が傷む可能性がある
- 水拭きで色移りが確認された革:事前の確認で色移りがあった場合は使用不可
自分の車の本革の種類・仕様がわからない場合は、カーディーラーに確認してから使用してください。
正しい使い方・手順
使用前の確認
- 目立たない箇所でテストする:初めて使用する前に、シート裏側など目立たない箇所に少量を試し、色落ち・ムラ・変色がないことを確認する
- 事前に濡れタオルで水拭き:水拭きの時点でタオルに色移りがある場合は使用できない
STEP 1:ゴミ・ホコリを取り除く
まず掃除機でシート全体のゴミ・ホコリを吸い取り、その後固く絞った濡れタオルで表面を拭きます。砂やホコリが残った状態で作業すると、クロスで擦った際に革を傷つける原因になります。特にステッチ(縫い目)部分はホコリが溜まりやすいため念入りに除去してください。
STEP 2:容器をよく振る
使用前に容器を十分に振って液剤を均一にします。成分が分離していることがあるため、この手順は毎回行ってください。
STEP 3:付属クロスに少量取る
付属のクロスに1円玉大程度の液剤をスプレーします。対象面に直接スプレーするのではなく、必ずクロスに取ってから使用してください。直接スプレーすると塗りムラや液だれの原因になります。
STEP 4:パーツごとに塗り込む
シートをパーツ(座面・背もたれ・サイドサポート)ごとに分けて作業します。作業面全体に液剤を伸ばしてから、縦横交互に丁寧に塗り込みます。一箇所に集中してこすらず、均一な力で直線的に動かすことがムラ防止のポイントです。
革にひび割れがある場合は、ひび割れ箇所をこすらないように注意してください。
STEP 5:クロスのきれいな面で拭き上げる
塗布後、付属クロスのきれいな面(液剤をつけていない面)で拭き上げます。拭き残しがあるとシートが汚れやすくなります。ステッチ部分は液剤が残りやすいため特に念入りに拭き取ってください。パンチングレザーは穴の中に液剤が残らないよう注意します。
STEP 6:十分に乾燥させる
施工後は乾燥するまで着座しないようにしてください。液剤が乾ききっていない状態で座ると、衣服への色移りや仕上がりムラの原因になります。
ハンドル・シフトノブへの使用
本革ハンドルや本革シフトノブにも使用できますが、操作時に手が滑ると危険です。必ず施工後に固く絞った濡れタオルで仕上げ拭きを行い、手が滑らないことを十分に確認してから運転してください。
使用頻度の目安
| 状況 | 推奨頻度 |
|---|---|
| 通常のメンテナンス | 2〜3ヶ月に1回 |
| 乾燥が気になる冬場 | 月1回 |
| 新車・新品の本革シート | 納車後すぐに1回施工して定期ケアへ |
| ひび割れが出始めた革 | 月1〜2回(ひび割れ箇所はこすらない) |
レザーケアローションとレザーケアフォームの違い
シュアラスターにはレザーケアローションと並んで「レザーケアフォーム」もラインナップされています。用途に合わせて使い分けてください。
| レザーケアローション | レザーケアフォーム(S-61) | |
|---|---|---|
| タイプ | 乳液状(ボトル) | 泡スプレータイプ |
| 主な目的 | 保湿・保護・艶出し・汚れ落とし | 油汚れの洗浄・革本来のカラー復活 |
| 成分 | 化粧品用保湿成分 | 陰イオン界面活性剤・カルナバ蝋 |
| シリコーン | 不使用 | 不使用 |
| 向いている用途 | 定期保湿ケア・本革の潤い維持 | 油汚れが目立つときのクリーニング |
| 本革への推奨度 | ◎(メインケアに最適) | ○(汚れがひどいときに) |
基本的なケアはレザーケアローションで、油汚れが目立つときや大掃除の際はレザーケアフォームを使う、という使い分けが理想的です。
よくある質問
合成皮革(合皮)シートにも使えますか?
使用できます。ただし合成皮革は表面がコーティングされているため、本革のように保湿成分が浸透するわけではありません。艶出し・汚れ落としとしての効果は期待できます。合成皮革のメインケアとして使うよりも、本革シートのケアに重点を置いた製品です。
施工後に革がべたつく感じがします
液剤の量が多すぎる場合にべたつきが生じます。固く絞った濡れタオルで軽く拭き取った後、しっかり乾燥させてください。次回は使用量を1円玉大以下に抑え、薄く均一に伸ばすことを意識してください。
ひび割れてしまった革にも効果がありますか?
軽度の乾燥・表面のひび割れであれば保湿成分が浸透して改善が見込めますが、深いひび割れ・破れは回復しません。ひび割れた箇所は擦らずに周辺にローションを塗布し、保湿ケアを継続することで進行を遅らせる効果があります。深いひび割れは革修理専門店への相談を推奨します。
まとめ
シュアラスター レザーケアローションは、化粧品用保湿成分による高い保湿力・シリコーンフリーで滑りにくい仕上がり・クリーニングと保護の両立という3点で、本革シートケアの定番製品として長年支持されています。
本革シートは放置するほど劣化が進む素材です。2〜3ヶ月に1回の定期ケアを習慣にすることで、経年劣化を大幅に抑えられます。革の種類の確認と事前テストを忘れずに、正しく使って本革シートの質感を長く守りましょう。