タイヤメーカーブランドごとの特徴
タイヤを選ぶとき、「ブランド名はもちろん知っているけど何が違うの?それぞれ特徴はあるの?」と感じたことはないでしょうか。ブリヂストン、ミシュラン、ハンコック……値段もバラバラで、どれを選べばいいか迷います。各メーカーもちろん様々な種類のタイヤをラインナップしているので、様々な用途や好みに合わせて選ぶことができますが、最終的には名前と値段で選択している方は多いかと思います。
この記事では国内メーカー4社・海外メーカー(欧米)3社・アジアメーカー3社の合計10ブランドについて、それぞれの特徴・価格帯・得意分野を整理します。メーカー選びの参考にしてください。
国内タイヤメーカー
ブリヂストン
価格帯:高め
得意分野:総合性能・静粛性・ウェットグリップ
系列のタイヤショップが多く存在し、タイヤといえばブリヂストンといってもよいくらい有名なメーカーです。お値段は高めですが、これを使っておけば間違いない!というメーカーです。品質が安定していてグリップ力が高く、その分摩耗がやや早めとの評判もあります。国内では圧倒的な知名度を持ち、多くの新車メーカーが純正採用しています。
代表的なラインナップはREGNO(レグノ)とPOTENZA(ポテンザ)の2軸。レグノは静粛性と乗り心地を極めたプレミアムコンフォートタイヤで、セダンやミニバンに人気があります。ポテンザはスポーツ・サーキット向けで、グリップ性能と操縦安定性を重視した設計です。燃費性能タイヤではECOPIA(エコピア)シリーズが主力で、転がり抵抗の低さとウェット性能を両立しています。他にも様々な銘柄をラインナップしています。
横浜ゴム(YOKOHAMA)
価格帯:やや高め
得意分野:スポーツ性能・ドライグリップ・ハンドリング
モータースポーツ分野でのアピールに注力していて、ハイグリップなスポーツ志向のタイヤに定評があります。コンフォート系のADVAN dB(アドバンデシベル)は静粛性が高く、スポーツブランドのイメージとは別にロードノイズを抑えた設計で人気です。ハイグリップ系のADVAN NEOVA(アドバン ネオバ)は国産ハイグリップタイヤの定番で、スポーツカーやサーキット走行を楽しむユーザーから長く支持されています。一般的な街乗りではハイグリップタイヤである必要はありませんが、スポーツ志向の方は履いていて満足感を味わえます。ブリヂストンほど高額でない点も選ばれるポイントです。ADVAN以外にも、低燃費とグリップ力を両立させたBluEarthも主力銘柄です。
東洋ゴム(TOYO TIRES)
価格帯:中程度
TOYOタイヤは比較的安めな印象をお持ちの方も多いかと思います。国内よりも北米市場でのシェアが大きいメーカーで、SUVやピックアップトラック向けタイヤを得意とし、オフロード性能を求めるユーザーからも評価されています。
主要銘柄はPROXES(プロクセス)とTRANPATH(トランパス)です。PROXESは高速安定性・高い制動力・上質な乗り心地を両立したプレミアムブランドです。TRANPATHは「ミニバン専用タイヤ」として発売されており、車重が重く車高が高いために起こりやすい「ふらつき」「タイヤの偏摩耗」に強いことをアピールしています。
住友ゴム(DUNLOP / FALKEN)
価格帯:中程度
国内ではダンロップのほうがよく知られており、ファルケンは主に輸出向けブランドでダンロップより安めのポジションです。ダンロップは乗り心地重視のLE MANS(ルマン)シリーズが人気で、静粛性としなやかな乗り心地のバランスが良いと評価されています。スポーツ系では低価格のDIREZZA(ディレッツァ)、高価格のSPORT MAXXというブランドが展開されています。燃費性能タイヤではエナセーブがあります。価格も全体的にブリヂストンやヨコハマより抑えられており、コストパフォーマンスを求めるユーザーに選ばれやすいポジションです。
欧米タイヤメーカー
ミシュラン
価格帯:高め
フランスを本拠とするミシュランは、耐久性・燃費・ウェット性能の高次元バランスを特徴としています。ヨーロッパ製の高級車ユーザーに人気で、「長持ちする」という評価が特に強く、他ブランドと比べて摩耗が遅いと言われます。PILOT SPORT(パイロットスポーツ)はスポーツカー・高性能車向けのフラッグシップで、フェラーリやポルシェの純正装着タイヤとしても採用されています。コンフォート系ではPRIMACY(プライマシー)が静粛性と快適性で高い評価を得ています。高速での使用でも安定感があり、ブリヂストンと並んで間違いない選択肢といえます。
ピレリ
価格帯:やや高め
イタリアのピレリはF1への長年のタイヤ供給で知られ、スポーツカーとの結びつきが強いブランドです。フェラーリ・ランボルギーニ・マクラーレンなど超高性能車の純正タイヤとして採用されています。P ZERO(Pゼロ)はフラッグシップで超高性能スポーツカー向け。Cinturato(チントゥラート)はコンフォート向けシリーズで日常使いでも快適な乗り心地を実現しています。POWERGY(パワジー)というコスパモデルもあります。
グッドイヤー
価格帯:やや高め
アメリカのグッドイヤーは世界で最も古いタイヤブランドの一つです。EAGLE(イーグル)はハンドリング性能と高いウェットグリップ力が特徴です。EfficientGrip(エフィシェントグリップ)は低燃費と快適性のバランスが良いコンフォートブランドです。
アジアンタイヤメーカー
ハンコック(Hankook)
価格帯:低め
韓国のハンコックはアジア系タイヤブランドの中では品質・知名度ともにトップクラスで、BMWやアウディの新車装着の採用実績もあります。価格は安いにもかかわらず基本性能は十分という評価が多いです。Ventus(ベンタス)がスポーツ・コンフォート系の主力シリーズで、静粛性・ウェット性能ともに国産中堅ブランドと比較しても遜色がありません。
クムホ(Kumho)
価格帯:低め
クムホも韓国ブランドで、欧州高級車の新車装着実績があります。硬めの乗り味で安定性はありますが、耐久性では国内メーカーに劣るといわれています。
ナンカン(NANKANG)
価格帯:非常に安い
台湾のナンカンは国内で流通しているアジアンタイヤの中でも特に低価格なブランドです。普通に乗れればよく、特に攻めた走りをすることなく安全運転なら問題ないレベルです。とにかく安く済ませたいならこれになります。ウェット路面での制動距離やコントロール性・静粛性などは価格相応といえます。
各メーカーでもそれぞれ価格帯や性能など様々な種類があります。装着する自動車の特性やユーザーの乗り方・重視したいポイントは変わってきますので、こだわりたい場合はメーカーごとの特徴とともに銘柄の選択も重要です。